【フィリピニスト 小野里 寛子 #2】フィリピン留学で見つけた 新しい私とチャンス

フィリピニストとは、フィリピンで“新しい場所・人・自分”に出会った方々のこと。
このコーナーでは、自分らしくオリジナルの人生を歩んでいらっしゃるフィリピニストをご紹介します。

フィリピニスト002 小野里 寛子(おのざと ひろこ)

1981年生まれ。群馬県出身。
2012年、英語ゼロからフィリピン留学に挑戦して英語コンプレックスを克服。セブ島に1年半滞在しながら、世界の語学学校を視察し、フィリピン留学の実力を確信。留学をきっかけに人生を切り拓いた感動を元に、留学エージェント イングリッシュバードを設立。世界へ羽ばたく力が付けられるフィリピン留学の魅力や可能性を多くの方に知っていただけるように活動中。

前回、1話では初めてセブ留学に行くまでのお話を伺いました。
今回は、セブ留学でのお話を中心に伺いたいと思います。

ーセブについて初日、フィリピン=危険が変わる出来事があったというのは、どんなことだったのですか?ー

フィリピンへ行く前は、周りに危険な国といわれることが多かったので、とても警戒していました。さらに、初めて海外へひとりで行くため、緊張もしていました。

そんな中、マニラ空港の乗り換えの航空券を取ってしまっていたのですが、空港へ到着すると、すごい数のフィリピンを中心とする人たちがゲート前に待機していました。

ゲートはちょくちょく変わるので、マメに確認したほうがいい、と聞いていたので注意していたのですが、日本のように出発時刻が電光掲示板で表示されなくて、行き先が書いてある木の板、詳細はスピーカーでの放送・・・しかもスピーカーの音が割れてて聞こえない!

英語ができない私にはまったく聞き取れない放送で、
どこから何時に出発するのかわからなくてハラハラしました。

案内カウンターの人に搭乗券を見せると「ディレイ」と言われたのですが、当時の私はその言葉が「遅延(delay)」という意味もわからなかったので、不安が募ってしまいました。

すると、ソワソワしている私を見たのか、フィリピン人の女性の方が「私も一緒のチケットだから大丈夫!」と声をかけてくれました。しかし、フィリピン人=騙されるかも、と勝手に思い込んでいた私は、やや安心する一方、警戒していました。

しかし、その女性は搭乗時間がアナウンスされると私をゲートに案内してくれ、
機内まで連れて行ってくれたので、
無事、搭乗することができました。

そしてセブの空港に着いて飛行機を降りたあとも、荷物を受け取る場所まで案内してくれました。「空港から学校へのお迎えはどうしているの?」と聞かれたのですが、学校に送迎をお願いしていたので「もう大丈夫だよ」と答えると、「ダメよ。学校の人が来るまで一緒に待っているから」といてくれたんです。

肝心な学校のお迎えの人は、なんと出口を間違えてて来てくれなかったのですが(笑)、すると女性が周りの人にわざわざ携帯を借りて学校へ電話してくれて、無事学校へ向かうことができました。

別れ際に、日本から親切にしてくれた方に渡そうと持ってきていたお菓子を御礼に差し上げようと思ったのですが「そんなのはいいのよ、がんばってね」と、まるでスナフキンのようにサーッと去っていきました。

その方に会わなかったら、セブに着いたのか・・・
着いたところで、学校に無事行けたのかわかりません。

フィリピン=危険、という思い込みが強かった私は、
初日のこの経験がフィリピンへの見方がかわる始まりとなりました。

ー実際に、フィリピン・セブについて、思っていたフィリピンと現実で、違いはありましたか?ー

今思うとかなり極端だな〜と思いますが、フィリピン=危険、貧困というイメージがあり、文房具なども買えないようなイメージでした。

しかし、実際は人があたたかくて親切で、物も流通しているし、想像よりもずっと発展していることがわかりました。

英語学校に通っていたときに、先生が困ったことがあって、お手伝いをした時があったのですが、先生が翌日の授業の時に「昨日の御礼に高価なプレゼントはできないけど、得意料理のレチェ・フラン(スペインのプリン)を作ってきた。よかったら食べてね」と持ってきてくれました。大変失礼ながら、フィリピンの人は恵んでもらえるのが当たり前だと思っていると思っていたのですが、お金ではない心の豊かさがあり、人種ではなく、個の人間を見ることが大事だと強く思いました。

ー留学中はどのくらい勉強して、どんな生活をされていたのですか?ー

月曜から金曜まで朝8時から夕方4時くらいまで授業がありました。

私が通った学校は比較的ゆるい方だったので、テストや宿題があまりなかった分、遊んでいる人も多かったです。

私はせっかく留学に来たので必ず身につけたいと思ったので、早朝は予習をして、夜はクラスメイトたちと一緒に復習をしていました。

ー英語力がのびたと実感された時は、どんな時ですか?ー

最初は名前と出身地くらいしか言えなくて、他の国の人とは話したくても会話ができなくて、さみしさを感じることもありました。

しかし、それでもチャレンジしていると、例えば会話の中でフレーズを覚えて真似しているうちに、自然に言えるようになってきました。

英語脳をしっかり作りたかったので、日本語を話したり聞いたり目に入れないようにするため、ウォークマンで英語を聞きながら教科書を開いて、朝ご飯を食べるほどストイックになるときもありました(笑)

周りから見たらビックリするような光景かもしれませんが、完全英語の環境で過ごしていたらおのずと、頭の中で英語を日本語へ変換せずに、英語を理解できるようになっていきました。

休日は、様々な国の人と交流したかったので、一緒に旅行へ行くことが多かったです。

ー語学留学をしながら、将来について、どのように考えていましたか?ー

10年間働いていたファッションの業界でやり切ったので、もう元の業界には戻らないと心に決めて、将来の可能性を拡げるために留学へ行きました。

心が動き、パッションが持てるものなら、きっと自分も幸せで周りのためにもなって喜ばれると思っていたので、そんな理想の形ををイメージしながら留学生活を送っていました。

しかし、何が向いていて、どこにチャンスがあるかわからなかったので、片っ端からチャレンジをしていました。

例えば、通っている学校や企業が日本人スタッフを募集していると聞くと、すぐに応募して英語で面接を受けて、お手伝いをさせてもらったり、できることは何でもやりました。

ー語学留学後の進路について、どうやって次を見つけたのですか?ー

フィリピンの留学は行ってみたら、想像と違ってすごく良いものだと思ったのですが、当時はとにかく情報がなかったので、情報発信することで、フィリピン留学を知ってもらって同じように悩んで突破口を探している人の少しでも力になれたら・・・と思って、FacebookなどのSNSで日々の様子を発信していました。

そんな中、突然のアクシデントがあって、なんと学校の手続きのミスで急に卒業をさせられることになったんです!お部屋がないので、あさってで卒業して寮を出るように言われてしまいました。

志半ばだったので、あまりにもショックで心が折れそうになりましたが、英語を身に着けて、次の目標が見えるまでは日本に帰らないと決めていたので、こんな理不尽なことに屈するわけには行かない!と、学校の隣のホテルへ引っ越して、自己学習を続けながら、次の道を探していました。

そんな生活をしながら、他の学校へ転校することも考えて、いくつかの学校を見学に行くことにしました。すると、「同じ値段でこんなに違うの!?」と正直思ってしまうほど、すごい学校がたくさんあって、個性も豊かでおもしろかったんです!

その頃にはFacebookを見た友人から相談が来たりしていたのですが、「この学校なら○○ちゃんに合いそう」「この学校だとしっかり勉強できそう」など、見るたびに、教えてあげたい友達の顔や、学校の強みやセールスポイントが頭に浮かんできて、とにかく情報発信したい!という想いが湧き上がってきました。

一方、当時は「フィリピン英語なんて大丈夫?」という言葉や「ネイティブじゃないと・・・」という意見を伺うこともありました。実際にフィリピン留学を体験したことがない方からイメージで言われることが多く、悔しい思いもありました。

しかし、私自身も当初はアメリカに行こうと思っていたため、それなら本場を見に行ってみよう。それで良かったら通ってみようと思って、まずはアメリカの学校見学に行くことを決めました。

そして実際にアメリカへ行くと、環境は素敵だと思いましたが、グループ授業がメインで英語ゼロの人が身につけるのは現実的ではないように感じたことや、見学に行った英語学校のアメリカ人スタッフに「君は日本人なのに英語が話せるのは何で?」と驚かれて、フィリピン留学の実力を確信しました。

私が感じた現実を伝えることで、周りの人達が良くなれば良いなと思いましたし、それは大げさかもしれないのですが、「社会が良くなる、日本を救う」と感じました。

そう思ったら居てもたってもいられず、すぐにセブへ帰って英語学校を片っ端から見学して、各学校の特徴を分析しているうちに、留学の相談も次々といただくようになり、気づいたら起業をしていました。

あまりにも夢中でやっていたので、まったく予想をしてなかったので、自分でもまさかそんなことになるとは思っていませんでした。

ーありがとうございました!

次回3話では、留学経験を経てFnglish Birdを立ち上げられて

から今までについて、お話を伺って行きたいと思います。ー

フィリピニストへの質問

フィリピンおすすめスポット

モアルボアル(セブ島)
海ガメや珊瑚など、大自然を存分に味わうことができます。ヨーロッパからの移民が多くて、おしゃれなお店が多いところもお気に入りで、すごくリラックスできます。

好きな週末の過ごし方

海が近くのエリアに行って、カフェめぐりなどを楽しんでいます。

バッグに必ず入っているもの

イヤホン
移動の時間を利用して高城剛さんなどのラジオをPodcastで聞いたり、Skypeでの留学相談など、毎日に欠かせないアイテムです。

すきな言葉

情熱を身にまとい、自分の夢を生きよう

今の仕事をしておいてよかったと思う時・瞬間

留学のお手伝いをさせていただいた方が、留学に行ってよかった〜!
と輝く笑顔でお話くださるとき。毎回感動をいただいています!

フィリピンの好きな食べ物

シニガンスープ
フィリピン料理の酸っぱいスープなのですが、
熱い気候に合っていて、飲むと元気が湧いてきます!

おすすめのお土産

ドライマンゴー
定番ですが、7Dのマンゴーはモチモチしてて美味しい!
セブ島にある工場直営店でまとめ買いしてます。

貝を使ったインテリアグッズ
日本だとなかなか高価ですが、
フィリピンでは高品質なものが手頃に買えるのでおすすめです。

この記事を書いた人
山田麻樹(やまだまき)
Discovery Philippines Creative Director & 編集長 / Girls, be Ambitious代表
2004年、初めて行ったフィリピンで、その自然の豊かさと人の温かさに感銘を受け、それから13年間、ボランティア、観光、青年海外協力隊など様々な方法でフィリピンに関わり、2012年に本当のフィリピンを伝えるため、Girls, be Ambitiousを設立。ホリスティックビューティーの観点から見る、ナチュラルビューティー大国としてのフィリピンを広める活動を展開
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